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話題の“ロートルク”モデルがラインアップ! パッティングコーチが語る スコッティ・キャメロン OCパターの魅力

スコッティ・キャメロンのシリーズに新しい選択肢「スタジオスタイル Fastback OC」と「ファントム 11R OC」が加わりました。
この2モデルはいわゆる“ロートルク”と呼ばれるタイプのモデルで、スコッティ・キャメロンでは初めてのラインアップとなります。今回はJGTOツアープレーヤーのパター専任コーチとして活躍している丸山颯太コーチに「OCパター」の魅力について聞いてみました。

シャフトがヘッドの重心位置に装着されているために手元とヘッド重心のズレがないOCパター。

【パッティングに大きな悩みを抱えているゴルファーに】

「OCパター」の特性が最も効果的に働くゴルファータイプについて、丸山コーチは次のように話します。

「まず、“ロートルク”と呼ばれるパターの特徴は、バックスイング時にフェースが開きにくいことにあります。通常のパターの場合はヘッドと手元の重心のズレがあるため、バックスイングではフェースを開いて上げてしまう傾向があります。しかし、“ロートルク”のOCパターの場合は大きめのマレットヘッドでも、バックスイングでフェースの開き過ぎを防ぐことができます。この効果によってパターヘッドをライ角通りの自然なアークで動かすことができるのです」(丸山コーチ)

ポイントはそもそもバックスイングでフェースを開いてしまうゴルファーが多く、大型マレットほど始動でのズレがミスパットに繋がってしまう可能性が高いことにあります。それはフルショットするクラブと違い、パッティングではストローク中に動きを修正する時間がなく、バックスイングで開き過ぎたフェースをインパクトまでに閉じてくることが非常に難しいため。だからこそ、「開いて上げにくい“ロートルク”パターが生まれた」と丸山コーチは説明するのです。

アドレスでフェースを目標に対してスクエアにセットしても
バックスイングでシャフトを回転させてしまうと、フェースが大きく開いてしまう。これを再びインパクトでスクエアに戻すのは難しい。
OCパターを使うとバックスイングでのシャフトの回転(フェースの開き)が抑えられる。

【パッティング巧者はフェースの開きを自分で抑えている】

今までできなかった動きができるようになる“ロートルク”のOCパターは、誰にとってもメリットがある夢のパターのような気がしますが、多くのプレーヤーが従来ネックのスコッティ・キャメロンパターを使い続けているのはなぜなのでしょう?

「ツアープレーヤーには、バックスイングでフェースを開き過ぎてしまうタイプがほとんどいない、というのが回答になります。もっと具体的に言うと彼らはストローク中のトルクを感じ、シャフト軸の回転を抑えることでフェースの正しい向きをコントロールしているのです。これは手元とヘッドの重心のズレを感じているからできることだと言えます」(丸山コーチ)

つまり、そもそも従来パターを上手に使いこなしているプレーヤーにとっては、“ロートルク”は必要な情報が得られないために、逆にコントロールしにくいと感じられる場合もあるということになります。

ヘッド形状やネックの位置、種類によってストロークのしやすさは異なります。

「“ロートルク”のOCパターはあくまでも最適ストロークに導く、ひとつの選択肢である。その感覚を持つことが大切だと思います。“ロートルク”にすればストレート軌道になるのではなく、これまでインに引くことが強過ぎていた場合は、その度合いが減り自然なアーク(フェース開閉)が可能になるということなのです」(丸山コーチ)

シャフトにライ角が付いている限り、ヘッドの軌道は必ず自然なアークを描く。これはスコッティ・キャメロンが常に話しているパッティングの基本です。OCパターもその自然なアークに導くためにデザインされた新しい選択肢なのです。慣性モーメントが大きなファントムシリーズでは、とくにフェースを開き過ぎることなくバックスイングができるモデルを選択することが重要になってきます。ぜひ、店頭でさまざまなスコッティ・キャメロンパターを打ち比べていただき、一貫性のある自然なアークが選べるモデルをお選びください。

【OCパターを使いこなすためのヒント】

最後に丸山コーチに聞いた「OCパター」を使いこなすためのヒントをご紹介します。

「これはどんなタイプのパターでも言えることですが、アドレス時にシャフトをやや目標方向に傾けて構えることでヘッドをスムースに始動させることができます。そもそもOCパターは目標方向きに対して1°シャフトが傾くように設計されていますので、アドレスでもこの傾きを変えないようにしてください。フェースが前にあるように感じるため、普段よりボールを左足寄りに置きたくなってしまいますが、そうするとシャフトは逆に後方に倒れてしまいますので注意してください」(丸山コーチ)

シャフトが目標方向に傾いているOCパターの基本設計。この傾きをアドレス〜インパクトまでキープするイメージを持つことで、自然なストロークアークが手に入ります。
シャフトが真っ直ぐに見えるようなアドレスではOCパターの魅力を引き出すことはできません。

SCOTTY CAMERON OCパターを詳しく見る

撮影協力:タイトリスト フィッティングスタジオ&ストア 梅里カントリークラブ
※スコッティ・キャメロン ショーケースパートナー( https://umesato.com/fitting/