セッティングの裏側:オーガスタを攻略するSM10ウェッジ

2025年最初のメジャー大会が開幕し、プレーヤーたちはオーガスタ・ナショナルに挑むべくそれぞれのウェッジセッティングを入念に調整しています。
マスターズが開催されるこの地では、タイトに刈られたバミューダ芝、バンカーの繊細な白砂、そしてラフのすぐ外に広がる松葉といった、他の大会とは一線を画す独特な地面コンディションが待ち受けています。
他のツアーとは異なるこのようなコースコンディションで、プレーヤーたちはウェッジを交換するのでしょうか?
ジョーダン・スピース、ルドビグ・オーベリ、キャメロン・ヤング、ブライアン・ハーマン、ラッセル・ヘンリーなど、出場するボーケイ・デザイン ウェッジ使用者の多くは、普段通りのセッティングでプレーしています。一方で、ジャスティン・トーマス、ベン・アン、ビリー・ホーシェル、トム・キムは、コースコンディションに合わせてセッティングを調整するスタイルをとっています。
コンディションに応じてグラインドを変更するプレーヤーは、どのようなコンディションに対して、どのように調整しているのでしょうか。
オーガスタのグリーン周りは非常にタイトな芝となっており、多くの選手がロブウェッジを中心にバウンスを抑えたセッティングを選ぶ傾向があります。ウェッジをオープンに構えたときに、より地面に近く構えられるように調整することで、砲台のようなアンジュレーションが激しいグリーン周りでも高さを出しながらも安心して打つイメージを持つことができます。
また、バンカーも大きなポイントの一つです。柔らかい砂が特徴のオーガスタのバンカーでは、主に使用するバンカー用ウェッジにバウンスやソール幅を加えるプレーヤーもいるのです。これにより、ソールが砂の中を滑るように抜け、巧みに配置されたグリーンサイドバンカーからの脱出を容易にしてくれます。
こうしたマスターズならではの課題に、プレーヤーたちはどう応えるのか。その答えは、今週末明らかになります。
21年連続で、PGAツアーにおいて最も多く使用されているウェッジ。それがボーケイ・デザイン ウェッジです。そして、世界最高峰のショートゲームプレーヤーたちが、その技術と、磨き抜かれたウェッジセッティングを披露するにふさわしいステージ。それがオーガスタ・ナショナルなのです。