JGTOツアー開幕に向けたツアー担当の想いvol.4
「より多くのプレーヤーに心から信頼できる1本を」

タイトリストのツアー担当による、昨シーズンの振り返りと今シーズンの展望。第4回目はスコッティ・キャメロンパター担当の澤岩男がお伝えします。
「パターにもツアートレンドがあるように思われる方が多いと思いますが、実際のところツアープレーヤーを成功に導いているモデルは人それぞれなのです。スコッティ・キャメロンパターだからブレードタイプを使っているプレーヤーが多いわけではなく、ブレード(スタジオセレクト)とマレット(ファントム)の使用比率はほぼ同じ。その中間にあたるミッドマレットタイプ(GoLoタイプなど)を選ぶプレーヤーもいますし、本当にそれぞれなのです」(澤)
万人に合うモデルが存在しないクラブカテゴリーだからこそ、ツアーサービスの活動にも違う視点が必要。パター専任のツアー担当を長く勤めている澤には、次のようなポリシーがあります。
「スコッティ・キャメロン パターを使ってくれているプレーヤーに対して、もっともっと信頼感を深めてもらいたいという気持ちが強くあります。単に使ってくれるのではなく、スコッティ・キャメロン パターを信頼し使い続けてくれるプレーヤーを増やしたいのです」(澤)
ゴルフはカップインするまでの打数を競うスポーツ。当然、カップに近づくほど1打の重みがプレーヤーにはのしかかってきます。そこで大きな支えになるのが信頼できる、自分の片腕になってくれるパターの存在だと言えるでしょう。
「2024年に大きな躍進を遂げた幡地隆寛プロは、元々ニューポート2を使うブレードユーザーでしたが、さらなる安心感を求めて2年ほど前にファントムX 11のセンターシャフトにスイッチ。そこからプレーが安定し始め昨シーズン国内2勝、国外1勝の大ブレイクに繋がっています。また、同じく国内2勝を挙げた米澤蓮プロも、GoLoのプロトタイプに変えてから一気に上位に顔を出すようになりました。ヘッドタイプの選定はもちろん、長さのフィッティングなども細かく行い、不安や違和感のないパターに仕上げていったのです」(澤)
2024シーズンからスコッティ・キャメロンパターの専属コーチとして、丸山颯太コーチとアンバサダー契約を締結。解析ツールなども駆使しながらベストなストロークに導いていく最新のコーチングとスコッティ・キャメロン パターの一貫性の高いパフォーマンスの相乗効果によって、さらにプレーヤーの理解度が深まったと澤は言います。
「パターや今取り組んでいることに対して理解が深まり、納得感があり信頼する。プロにとって最も大事な局面で、迷いがなくなることが一番大切なのです。そういう意味ではしっかりとフィッティングをして、昨年シーズンを通じてスコッティ・キャメロン パターで戦ってくれた下家秀琉プロがシード入りしたのが個人的には嬉しかったですね」(澤)
今シーズンからはNEW スタジオスタイル パターが登場。先に開幕した国内女子ツアーでも複数のプレーヤーが早速試合で投入しています。
「スタジオスタイルのカーボンスチールインサートは非常に画期的な進化といえます。ソフトなフィーリングを求めるプレーヤーに向けた新たな選択肢として、スコッティ・キャメロンのパフォーマンスを提供することができるからです。今シーズンも、心からの信頼できるパターをより多くのプレーヤーに届け、一つでも多くの勝利をサポートできればと思います」
すべてのホールにおいて最後に使うスコアを決める道具だからこそ、絶対的な自信と信頼感を含めて提供したい。それがパターにこれほどの選択肢が存在する理由でもあります。カップインの瞬間、スコッティ・キャメロン パターを手にしたプレーヤーが勝利するシーンにぜひご期待ください。